FC2ブログ

カラーシャの谷・晶子便り

パキスタン北西辺境州の谷に住むカラーシャ族と暮らすわだ晶子の現地報告。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

静江さんからの便り

06年10月21日

今回のブログは、9月4日に今年2度目のバラングル村滞在中の村串静江さんが、先日静江さんと一緒に訪問された後、すでに帰国されている助産師の津田さんに送信した手紙を公開させていただくことにしました。今や私の片腕以上の存在である静江さんの村での生活、多目的ホールの関わり方がよく理解できることと思います。
      *****
津田万寿美様
 お元気ですか?体調はいかがですか?旅の疲れは取れましたか?万寿美さん達は何事もなく予定通り成田に着きましたか?
 3人ともカラーシャの村での初めての滞在を楽しんでいただいたようで、うれしく思っています。万寿美さん達スーダ・ウシテウォオ(助産師)とカラーシャ・イストリージャー(カラーシャの女性)とのミーティングは多目的ホール完成後の記念すべき第1回目の活動となりました。ありがとうございました。来年もバカンスと何かの活動を兼ねて来ていただけるものと、晶子さんともども期待しています。今度は今年来れなかった緑さんもぜひ・・・

 別れ際に皆様からいただいたアメリカ・ドルは、さっそく雨漏りしていた屋根の修繕費用に使わせていただきました。とても助かりました。残金は多目的ホールでの大人たちとの学習会の費用(視聴覚資料の作成等)にと考えてキープしています。お預かりした責任として、使途については後日報告するつもりでいます。遠い所まで来ていただき、寄付までいただいて恐縮しています。ありがとうございました。
 9月17日、イスラマバードで万寿美さん達を見送った時には体調を崩していましたが、いただいた白飯と味噌汁の素に救われて、翌日にはすっかり元気になりました。翌日の夜に成田から到着する友人(元バックパッカ―。30歳位の若い男性。バラングル村に長期滞在歴あり)と9月19日に村へ向かうつもりでしたが、何と飛行機(PIA)がまる1日遅延。結局暑くて何の楽しみもないイスラマバードとラワルピンディに計4泊。(津田さんたちと2泊、さらに2泊)9月20日の朝の乗り合いバス(コーチ)でラワルピンディーを発ち、途中で乗り換えてディール泊。9月21日にチトラールから涼しいルンプール谷へと11日ぶりに帰り着きました。その友人に荷物を持ってもらったり、食べ物を買ってきてもらったり、色々と世話になりながら、やっとたどり着いた感じ。さすがに元バックパッカ―のお兄さんは頼りになりました。
 
 今日は10月13日。こちらに帰って来てからもう3週間以上過ぎたことになります。こちらはもうすっかり秋らしくなり、ズボンの下にはタイツと厚手ソックス。セーターも着用。夜は冷えるので、寒がりの私は時々部屋のストーブに薪をくべてもらっています。村での日常生活は相変わらず洗濯のみ。好きな時間に多目的ホールに行って、ライブラリーに来ている子供達の様子をながめたり、ちょっと手伝ったり。晶子さんとあーだこーだと今後の活動について夢を膨らませたり、現実の難しさに夢しぼませたり。仕事らしい仕事は会計担当として帳簿の整理をしたことです。
 ハイキングには2回行きました。1回目は村に戻って8日後、9月29日にまたサンドリガーに、ゲストハウスの娘グリスタンと。万寿美さんたちと登ったサンドリガー・コーン(頂上)までではなく、途中の夏の耕作地までの往復。足慣らしにちょうどよいエクササイズになりました。2回目はその10日後、10月9日~10日に1泊2日のミニトレッキング。サンドリガー・コーンを含む3つのコーンを結ぶコースで、眺望の良さは抜群。カラーシャ3つの谷と山羊の放牧地の位置関係と地形の様子がよくわかるのでとても楽しめました。
 明日、10月14日から晶子さんが用事でイスラマバードに出かけます。1週間から10日間ぐらいかかる予定だそうです。その間の多目的ホール&仕事場の留守を私が預かることになりました。午前中は7時45分から正午までは晶子さんが手伝いのために雇っているジャムシェールに仕事の指示をする、または一緒に仕事をする。午後は1時半から3時半までライブラリーに顔を出して、個人の読書カード作りなどの手伝いをする予定です。
 2003年に仕事をやめて以来、時間通りに出席したことがない私なので、大いに緊張しています。おまけにジャムシェールはカラーシャ語と片言の英語、私は両方とも片言。今日もジャムシェールはペンキ塗りの仕事をしていて、晶子さんからペンキの溶き方や塗り方、用具の後片付けまでつきっきりで教わらなければならなく、ちょっと誉めたら調子にのって、余計な所まで塗ってしまい、またそれを落とすのに一苦労。どうなることやら・・・。

 留守を預かるもう1つの意味は、子犬の「ハナ」の世話のために晶子さんの家(彼女は仕事場で寝泊まりしている)に泊まるということです。動物好きの私としては、嫌だと言いながら楽しみの方が大きいのですが、何しろまだ赤ん坊なので、果たして夜静かに寝かしてくれるのか、どうなることやら・・・

*****
(わだ晶子)ハナちゃんの説明をします。ドキュメンタリーの撮影にきた加藤さんたちがペシャワールに出発する朝、チトラールの宿の前でふるえて鳴いていた子犬です。ちょうどその前の晩の主なる話題が、加藤さん宅のペット犬の話だったので、頭の中がいつもより深く強く「犬」についてインプットされていたこともあります。またスヌーピーとよく似た姿形のちっちゃいハナちゃんがとてもかわいらしかったというのもあるでしょう。普段、のら犬なんて避けて通るはずの私ですが、つい抱き上げてしまいました。ハナを膝に乗せてマウンテン・インのレセプションに座っていると、すっかりなついてスヤスヤと寝入ってしまいました。
 メスだから育てるのに大変だと、いったんは外に放したのですが、午後になってルンブールに帰るという時に、再びハナちゃんが鳴いて現れたのです。ちょうど断食月の初日で、自分が食べれないのに、ちっちゃな野良犬に餌をくれる人間はいないだろうから、このまま飢え死にするかもしれないという思いと、どっちにしても番犬は欲しかったし、メス犬という問題はそのうち避妊手術をすればいいやという一瞬の決断で、家に連れて帰ることにしたのです。
 うちの飼い犬になった翌日に、静江さんとシャンプーをしてやりましたが、すごいすごい、何がすごいって、あの小さい体にノミが数千匹いたことです。シャンプーしただけでは取れず、その後毎日静江さんがノミ取りをしてくれて、今ではほとんどノミはいないようです。わずか20日足らずで、すっかりやんちゃになって、体も倍近く成長しています。それでもまだ小さくて、誰かがこの犬の番をしなければならない状態だから、静江さんに世話になることになったのです。はやく大きくなって、番犬として活躍して欲しいよ。
>20061021181419.jpg

静江さんとハナちゃん(来てから1週間目)
*****


それでは、またお便りします。
10月13日 バラングル村 サイフラーゲストハウスにて
静江


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://kalasha.blog4.fc2.com/tb.php/50-d09074de
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。