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カラーシャの谷・晶子便り

パキスタン北西辺境州の谷に住むカラーシャ族と暮らすわだ晶子の現地報告。

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バラングル村に戻るまで


 3月17日、パキスタン航空(PIA)の北京経由イスラマバード行きの便に乗るために静江さんと成田空港で待ち合わせる。空港には森田さんも見送りに来てくださっていた。森田さんとは初めて顔を会わせたが、多目的ホールでの活動への支援金とハンディクラフト活動への提案をいただき、お友達にも協力を呼びかけてくださるということで、今後の展開が期待できそうだ。
 イスラマバード空港へは午後10時頃に到着。いくら20年以上前から滞在していて慣れているパキスタンとはいえ、最近とみに治安が悪くなっている様子なので、夜遅く女2人で空港からタクシーに乗るのはあまり気持ちが良いいものではなかったが、空港の管轄下のタクシーの運転手さんはめずらしく真面目でよけいな口もきかず、安全運転に気を使うタイプでほっとした。
 イスラマバードではいつものように友人のファウジアの家に2泊お世話になる。近くの本屋でキラン・ライブラリー用の本を30冊ほど購入。3月20日の早朝、ファウジアの妹サマーがレンタルしたハイヤーに乗せてもらってペシャワールへ。サマーはケンブリッジ大学で民俗学の修士を取った秀才だが、近年はパキスタン女性の眼から見たドキュメンタリー映画を制作している。今回は北西辺境州政府とドイツのNGOに依頼されて、「結核病の撲滅キャンペーン映画」を作ったので、完成披露のためにペシャワールに行くという。結核は8ケ月間の治療で治るもので、政府は患者に対して無料の治療を行っているのに、それを知らないで金がないからと病院に行かない、あるいは8ヶ月継続すべき薬の治療を途中で止める患者が多く、北西辺境州では毎年1万人が命を落としているという。カラーシャにも結核にかかる人がいるので、彼女の映画を多目的ホールで見せたいというと、サマーは予備に持ってきたDVD(パシュトゥ語)を1枚くれ、次回私がイスラマバードに来た時に、他にも学習会に役立ちそうなウルドゥー語やパシュトゥ語のDVDをちょうだいできるという。ありがたいことだ。
 ペシャワールのPIAオフィスに行くと、ペシャワール~チトラール便のフライトは悪天候のため、2日間欠航なので、翌日の便を取るのは不可能とのこと。次の日もまた欠航したので、あと数日待たねば席が取れないかと心配したが、知り合いのニサールさんのおかげで、22日の2便が取れた。滞在していたホテルで、7年前にボンボレット谷のチョウモス祭の撮影に来ていたカメラマンのMさんにばったり会ったのも奇遇。
 22日、ペシャワール空港でチトラール行き2便を待っているときに、静江さんの昔からの知り合いのアユーンの獣医さん、ドクター・シャキールにばったり会う。ドクターは昨年、私が帰国中にジステンパーにかかった飼犬のハナを、静江さんがアユーンまで連れていった際に、とても献身的に診てくださり、予防注射もしてないハナはその後3ヶ月生きのびている。パキスタンはテロリストの巣と思っている人もいるかもしれないが、パキスタンのほとんどの人たちは一度親しくなったら、家族のように親身になって世話をしてくれる。カラーシャの谷にこうやって住めるのも、ここまで来る途中に良い友達や知り合いがいて、助けてくれていることも関係しているだろう。
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