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カラーシャの谷・晶子便り

パキスタン北西辺境州の谷に住むカラーシャ族と暮らすわだ晶子の現地報告。

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8月は活気のある月だった。

8月28日
カラーシャ谷は5月半ばからは観光シーズンなのに、うちの村にあるサイフラー・ゲストハウスはずっと閑古鳥が鳴きっぱなしだった(7月から長期滞在している木村さんは別として)。8月に入ってようやくお客が来出し、8月半ばになると、22日のウチャウ祭めがけて来る客で、一時は部屋がいっぱいになり、お客を断ることもあった。
 サイフラー・ファミリーにとって多少のまとまった現金収入が入ったと思うと、いつも世話になっている私を含めた村人たちも安堵する。なにしろ、サイフラー議長は週に2、3回、裁判やらミーティングでチトラールに行かねばならない。そのほとんどが共同体を代表したものなのに、弁護士の支払いなどの経費の多くを負担せざるを得ない状況だ。長男のヤシールもしょっちゅう村の病人を病院に連れていっていて、そういった薬代や交通費もバカにならないと思う。

 8月1日にデンマークからビルギッタがやってきた。彼女は毎年7月に一ヶ月滞在するのだが、今年は6月にイスラマバードでデンマーク大使館爆破事件があって滞在はキャンセルになるかと思ったが、彼女のバラングル村やサイフラー一家への愛情と熱意は何よりも強くて、一ヶ月遅れでやってきた。彼女は2000年ぐらいからカラーシャを題材にしたビデオ・フィルム制作に精を出していて、これまでに何回かフィルムフェスティバルにも出して賞をもらったりしている。60代半ばの年齢なのに創作に向けてのエネルギーはまねができないくらいだ。そして新しく編集した作品を泊まり客を捕まえては自分のパソコンで披露する、そのエネルギーもすごいと思う。自分に関してのものを人に見せたり、宣伝するのが苦手な私は爪の垢でも煎じて飲んだ方がいいかもしれない。

 8月11日には佳世さんがやってきた。佳世さんはおよそ3年間北極圏近くのカナディアン・インディアン(先住民)の村で、教育および伝統文化・言語の保存のためのボランディアをやっていた女性で、日本で職を探すまでの間ルンブールに遊びにきたのだ。バンコク経由でインドまで飛び、インドのダラムサラ(ダライラマが住むチベット難民の町)で、チベット人の友達に会い、ダライラマの講義を拝聴してから、国境を越えてパキスタンに入り、ラワルピンディとチトラールに一泊ずつ泊まっただけで超特急で移動してきたというから、これまたすごいバイタリティの持ち主だ。カラーシャ谷を訪れるのは5、6回目なので、ここら辺りの状況もわかっているし、まず旅慣れているんで、逆に有意義な旅の情報を教えてもらえる。

 佳世さんは、私が力を入れているカラーシャの織りにも興味があり、今回はシュモン織りとチトローヤック織り(皮靴の足首を縛る紐)を習得。特にチトローヤックは織りが複雑だし、私が織る以外、村では今や織る人がいなくなってしまっているけっこう貴重な織りなのだ。佳世さんは帰国したら、小物作りが大好きな横浜の藤田さん(われわれの活動の支援者でもある)にも教えるというし、ビルギッタにも教えたので、チトローヤックはカラーシャ好きの外国女性の趣味の織り物になったりしてね。
 苦手なパソコンの使い方(DVDの焼き付けなど)も、佳世さんやイタリアに生まれて育ったなおきさん、イタリア人ベッペたちから教えてもらってほんとうに助かった。
 なお、佳世さんはこちらから帰国したあと9月半ばに、静岡県掛川市郊外の静岡カントリークラブで、「カナディアン・インディアン」についての現状報告会を催すので、近郊の方はぜひ足を運ばれるといい。入場料は500円(資料代として)。

 8月22日はウチャウ(夏祭り)は例年通り、チーズをたくさん食べた後、グロム村にみんな集まって歌と踊りが開かれた。グロムの急な坂を登り下りするのは人工股関節に支障がこないかと
少し躊躇したが、踊り場に行ったら、なんだか踊れる気がしてテンポの早い踊りとゆっくりテンポの踊りに1曲ずつ参加した。来年はもっと踊るぞ。
P1060342-2.jpg
写真:佳世さんも踊りの輪に入って。

8月31日
 2階の建設作業は祭りや、ボンボレットで葬式が2回あったりして、一時中断していたが、今日現在、石壁の第一工程は終わっている。大工さんは天井の板張り作業をしているが、もう少しで終了しそうだ。
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写真:2階の増築、ここまでできたよ。
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